ARCHIVE  ENTRY  COMMENT  TRACKBACK  CATEGORY  RECOMMEND  LINK  PROFILE  OTHERS
<< August 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 1959 TRIUMPH T110 東京都W様 修理作業プチ方向その10 | main | 1966 TRIUMPH T120R BONNEVILLE 山口県Kさんプチ報告その15 >>
2020.03.15 Sunday

1959 TRIUMPH T110 修理作業プチ報告その11

 

 「ズバッバッバッバッバッバッ!…」スロットルとはモーターサイクルを楽しく走らせる上で最も大切なモノだと常に皆さんに言っている。しかし、その裏には人命にも関わる程の危険性を伴っている事を忘れてはいけない…

 

 現行車では、スロットル本体がケーブルのニップルを保持し如何なる要因があろうとも外れない。しかし1950年代まではそうした発想はまだ確立されていない。このようにスロットル本体とホルダーの間にニップルが位置し、双方が挟むような格好で機能する。これでは摩耗が進みある程度の隙間が開くとニップルがホルダーより離れケーブルが抜け落ちる恐れがある。ストッパーの構造、アンチモン製の柔な材質、隙間の調整を担うアジャスターも信頼性に乏しくここでのトラブルは常態化していたいわゆるトラブルメーカーだ。

 

  「じゃぁ、今のスロットルつけりゃいいじゃん…」 流石にそれは出来ない。この時代のハンドルは1インチバーだ。この無用に長いラバーの風景がなければ1950年代のトライアンフを語る事など出来ないんだ…

 

 そして1950年代では、これ用として取り寄せるケーブル類は殆ど何かしらの寸法の違いがあって使えない。インナーからアウターからニップルから…半田を使い組み立てる事が常だ。

 

 スロットルケーブルもいちから製作だ。このL型の金具はナセルでの大切なチャームポイント。ナセルトップに差し込む角度をスチールのパイプが維持している。単なるアウターのみでは悲しすぎるさ…

 

 元来、ケーブルの処理とはガチガチに固定するよりも自由度を持たせた方が良い場合が多い。だがナセルの場合、ステアリング廻りにスペースがなく何もしなければ必ずステアリングのストッパー部分に噛み込んでしまい危険な状態になりやすい。よって、こうしてスタンダードよろしくきっちりと止める事も必要になってくるんだ。

 

 忘れちゃイケない事をもう一点、これはトライアンフに使われるスクリューで、皆さんの好きな1960年以降のタンクのバッジにも使われたりする。で、これはナセルのカバーや飾り具に使われるモノ。このような一見分からないような小さな箇所にこそ、ナセルモデルの気品が漂っているんだ。(右上の2点は汎用品で使うと品位を損ねる。)

 

 そしてこのT110も、これで作業の山を越えた。残すは、エンジンの始動にぺトロールタンクの取付、そして車検に向けての準備作業だ…
 

 


 

コメント
コメントする








 
Powered by
30days Album