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2020.07.22 Wednesday

1965 TRIUMPH TR6SR 三重県K様 プチ報告その3

 三重県Kさんのトロフィースポーツ、プロップスタンドの修復作業 完成しましたよ… 

前回はメインフレーム本体の修復を致しました。で、今回はスタンドを取り付ける為のベース部分の作業です…で、ユニット650のベースとはややこしい。普通にすればいいのにちゃっかりとオフセットさせたお洒落仕様(1967まで)…それが修理を難しいモノにしている。で、ここが壊れた場合には、適当に修理され酷い状態のモノが世の中に多数存在する、それがトライアンフの裏事情です…

 

  で、鉄板やら何やらでベースを作ります…

 

 スタンダードのベースとはパイプ状の鋳物となっていて、フレームを作る前に差し込んでおくんですね。しかし、修理ではそうはいきません…いろいろな厚みの鉄板をカットしては作って行く訳です…

 

 厚い鉄板は炙って曲げて叩いてまた曲げて…と手間掛かるんです…

 

 これが出来上がりつあるベースの一部。ぶ厚いリブがあるのがユニット650の特徴、それを再現しています…

 

 クランプやらでフレームに加えて溶接していきます…

 

 ここで大切な事は角度。これを間違えると全てが水の泡…事前に測定した角度だけでは物事は上手く行かない。で、車体を作業台から降ろし実際にスタンドを立たせて位置の再確認…そしてまた車体をひっくり返して溶接する…

 

 次はスプリングの取付部分の製作。プライヤーで持っているシャフトをグラインダーで削ってベースを作る。それが右のバイスで挟んでいるモノ、これを溶接します。

 

 これでちゃんとスプリングを取り付ける事が出来るって訳ですね。

 

 で、ここからがこのスタンド修復作業のミソです。今まで作って来た材料は鉄板、板なので角があります。しかし、スタンダードのベースは鋳物でラウンドしている。それをベルトサンダー等を使い再現する訳です…先ずは向かって左側に曲線をつけました…

 

 次は向かって右側を削りました…で、中央にラインが残っていますね幾分の幅で…これが大切、ラウンドの向き合うセンターには丁度尾根のような部分がユニット650にはある…そこがミソの中のミソなんです…

 

 そして布引自社ペイント…見えない所でもしっかりと仕事します…

 

 で、仮組します。分かりますか?フレームのセンターとプロップスタンドのセンターがオフセットされている状態が…そしてベースのラウンド感と尾根のある感じが…これでないとトライアンフではなくなる訳です…

 

 次はプロップスタンドの修復作業です。右が正しいカタチ、左が修復前、で、直します…

 

 ヤバイところは必ず火をあてて赤めてから曲げますよ…

 

 少し分かりにくい絵ですが、角度がきっちりと再生されているのが分かると思います。で、この作業皆さんも一度やってみてください、簡単そうに見えて実は非常に厄介なモノ、超難しいモノだと分かると思います…

 

 話を巻き戻して修復前の状態です。誰かが他車のベースを使い修理した…しかし、前後及び左右共に角度がおかしい…更にほぼ真下に向けて溶接したのでスタンドが地面につっかえて使えない哀れな姿。ベースの風情も何もありませんでした…

 

 そして完成致しました…で、これまでこのトロフィー君はプロップスタンドが無くずっと寂しい人生を送って来た訳です。そしてオーナーのKさんもどこかしらモヤモヤ感を抱いて来たけれど「それが今日一挙解決!」した訳です。ねっ、これでいいんです…

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